CLINIC BLOG

お口の基礎知識~インプラント治療のトラブル⑧~


皆さん、こんばんは。
札幌 北24条かやの歯科クリニックのどいです。
最近は天気も良く気温が高い日々が続いていますね🥵
湿度も高くムシっとする日もあるので、今年の夏は暑くなりそうな予感がします💦
我が家では、今年初のサーキュレーターの出番となりました笑。

今回のお題は引き続きインプラントシリーズで「インプラント治療のトラブル⑧」についてです。 
どんな治療にもメリットとデメリット・リスクが存在します。
特にリスクの中でも問題になりやすいインプラント治療後のトラブルについて書かせて頂きます。

【手術後のトラブル】

・🦷インプラントの脱落
インプラント手術の成功率は論文では約98%*と報告されています。2%の症例では何らかの理由により、インプラントが骨とうまく結合せず脱落してしまう事があります。適切な治療計画を立て、慎重に手術を行う事で、インプラントの脱落を防ぐ事が可能です。

*フィクスチャー712本による293個のインプラント補綴物5年間の安定率は98.7%(Torsten Jemt,DDS,PhD INT J Oral Maxillofac Implants 1989;4:211-217)

【インプラント治療終了後のトラブル】

・🦷インプラント周囲炎
インプラント周囲炎により骨が溶けると、インプラント周囲の粘膜が痩せて、インプラント本体(チタンの金属)が露出する事があります。インプラント周囲炎にならないように、適切なセルフケアと定期検診を行う必要があります。

インプラント周囲炎については、前回のブログ「インプラントのメンテナンスと細菌感染⑦」詳しく説明しています。

・🦷ネジ(スクリュー)の緩み

インプラントの人工歯は、アバットメントを介してネジでインプラントに装着されています。緩んでいる場合は、ネジを締めなおします。
ネジが緩んでいても、患者さま本人は気づかない事がありますので、定期的に検診を受けてネジの緩みをチェックする必要があります。

・🦷人工歯の破折(はせつ)

天然歯の被せ物と同様に、インプラントに装着された人工歯も欠けることがあります。定期的に咬み合わせのチェック・調整を行う事で予防し、欠けてしまった場合は修理を行うか、人工歯を新しく作製します。

いかがでしたでしょうか❓

インプラント治療は、トラブルの多い治療のような風潮がありますが、慎重に行えばブリッジなどの通常の治療よりも機能改善は優れており、残存率が高い治療であることは確かと言えます。担当歯科医師👨‍⚕️と十分に相談し、メリット・デメリット・リスク等を十分納得された上で治療を受けて頂けるよう、しっかりと患者さまのお話をお伺いしてご提案・治療させて頂きます🙇

ではでは、今回はこのへんで👋

つい最近まで残雪が〜と呟いていましたが、もう夏の気配を感じさせますね。

時の流れは早いものですね。

また元気にお会いしましょう~♪

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