CLINIC BLOG
歯についての一般知識〜口臭の原因・予防・対策について〜
こんにちは🌞
札幌 北24条かやの歯科クリニックのどいです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
YOSAKOIソーラン祭りも始まり、街中も活気づいていますね。
一方で、本州を中心に天候が悪く災害も起きています。
北海道もその影響か安定しない天気が続いていますね。
私もちょっと体調を崩しがちになってしまいました😰
では本題に入りまして、今回は「口臭の原因・予防・対策について」について書かせて頂きます。
口の臭いは人間関係(コミュニケーション)に影響する場合があります。
口臭を予防すること、口臭対策を行うことは、エチケットの一つとなっています。
口臭の原因を知り、正しい対策を行いましょう。
【😁口臭の原因😁】
《口の中の細菌がタンパク質を分解してニオイが発生》
不快な口臭のほとんどは、剥がれおちた粘膜のカスや唾液、食物のカスなどに含まれるタンパク質が、口の中にいる細菌により分解・発酵される過程で出るガス💨「揮発性硫黄化合物」(VSC)です。
口臭の素となるガスには主に次のような種類があります。
・メチルメルカプタン :たまねぎが腐ったようなニオイ
・硫化水素 :卵が腐ったようなニオイ
・ジメチルサルファイド :キャベツが腐ったようなニオイ
特にメチルメルカプタンは口臭の強弱と強い相関があるとされ、口臭を評価する指標となっています。
《唾液が減ると臭いやすい》
誰でも、ある程度の生理的な口臭はあるものです。
口の中から出るニオイは特に唾液の分泌に影響されます。唾液には口の中を洗浄・自浄する作用があり、「噛む」「話す」など口を動かして、唾液腺を刺激することによって分泌が増えます。唾液が減って口の中が乾燥すると自浄作用が低下し、タンパク質を分解する細菌が増えるので、口臭も濃縮されてニオイがきつくなります。
◎朝起きたとき、しばらく食事をしていないとき
睡眠中は、唾液腺が刺激されず唾液の分泌や流れる量が減ってしまうのに加え、口呼吸や水分不足などで口の中が乾燥しやすいため、朝起きたときの口臭は一日の中でもっとも強くなりがちです。
長時間食事をしていないときも、唾液の流れる量が減り、口臭が強くなります。
◎緊張したとき、ストレスがあるとき
唾液の分泌は自律神経(交感神経と副交感神経)が調節しています。分泌が促進されるのは、リラックスして副交感神経が優位になっているときです。緊張したりストレスがあるときには交感神経が優位になり副交感神経の働きが低下するので、唾液の分泌が減り、口臭が強くなります。
◎ホルモン変調時
妊娠時、月経時、思春期、更年期など、特に女性ホルモンが変調するときも口臭が強くなることがわかっています。そのメカニズムはまだ詳しくはわかっていませんが、精神的に不安定になりやすく、その影響で唾液が減る、ホルモンの変化で唾液が濃くなるなどが原因と考えられています。
《細菌の温床:舌苔や歯周病は口臭の大きな原因に》
舌苔(舌にたまった食べカスや粘膜、細菌のカス)、歯周病といった口の中のトラブルは口臭の大きな原因になります。
◎舌苔😛
強い口臭を起こす原因としてもっとも多いといわれているのが舌苔です。
舌苔とは舌に付着した白っぽい汚れで、口臭を引き起こす細菌やタンパク質を多量に含んでいます。
多少の舌苔は健康な人にもありますが、口の中が乾いているとき、体調がよくないとき、胃腸の病気や脱水を伴う病気があるときなどに厚くなると口臭の原因となります。
胃腸の調子がよくないときに舌苔が増えるのは、舌の感覚を鈍らせて食欲を減らし、食べる量を減らして胃腸を守るためだといわれています。
◎歯周病🦷
舌苔の次に多い原因が歯周病です。歯周病によって口の中にたまっている歯垢(プラーク)も、舌苔と同じく多量の細菌とタンパク質の集まりです。炎症が起こっており、多量のタンパク質が細菌に分解されて強い口臭が発生します。
《血液中の成分が臭うときもある》
血液中に流れる成分のニオイが肺を通して吐く息に出てくることもあります。
◎ニオイの強い食事、飲酒のあと🍻
ニンニクやニラなどを食べた後やお酒を飲んだ後の口臭は、消化吸収された後、血液中に移行したニオイの素となる成分が、肺を通して口や鼻から出てくるものです。
◎お腹が空いているとき、疲れたとき😫
空腹や疲労があると、肝臓がからだにエネルギーを供給しようとしてケトン体という物質を作り血液中に放出します。ケトン体が増えすぎると甘酸っぱいニオイのするガス(アセトン)となって肺から出てくるので口臭が強くなります。
◎口以外の病気が原因となることも🤧
扁桃腺炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)など、感染による炎症が鼻やのどにあると、口の中に膿みが流れ込んでしばしば口臭を発生させます。
逆流性食道炎などでは、すっぱい胃液が食道に逆流することによって口が臭うことがあります。
その他にも全身の病気による代謝産物が血液中に増えて息が臭うことがあります。肝機能低下(アミン臭)、腎機能低下(アンモニア臭)、糖尿病(アセトン臭)、悪性腫瘍(腐敗臭)などが知られています。
《心理的口臭症とは》
口臭検査でも口臭が認められない人で、本人だけが口臭があると思い込む口臭のことを指します。 自臭症とも言われます。 ストレスや精神的に不安定な場合や神経質な人、自責の念の強い人に多く見られます。
【😁口臭の予防・改善するための方法は?😁】
◎舌苔が原因の口臭予防😛
舌苔ができる原因はさまざまであり、ストレス、口呼吸、唾液の分泌量減少などと言われています。舌の汚れを除去する専用のブラシ(舌ブラシ)などを使って、舌苔を除去することで、それに伴う口臭を予防・改善することができます。
◎歯周病が原因の口臭予防🦷
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)の中に含まれている細菌です。歯周病菌の多くが「揮発性硫黄化合物」VSCを作ります。そのため、歯磨きをしっかり行い、定期的に歯科医院を受診して歯石除去やクリーニングを行うことで、口臭を予防・改善できます。
【😁口臭は歯科医院で相談できます😁】
自分で改善できない口臭は、歯科医院で治療を行うことが可能です。口臭外来を設けている歯科医院もあります。
口臭は、社交的になれないなど、メンタルの部分に影響することもあります。対策を行っても改善が見られない場合には、専門家に相談することをおすすめします。
以上、いかがでしたでしょうか?
ではでは今回はこのへんで〜👋
また元気にお会いしましょう🙇♀️
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