CLINIC BLOG

口腔顔面領域の歯科医学〜含歯性嚢胞とは?〜


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

お盆休みも明けましたね。
皆さま、お盆休みはどのようにして過ごされましたか?
お盆期間中は台風の影響で本州方面の公共交通機関は大ダメージで混乱していましたね🚅
北海道でも雨風が強い日があったりしてイマイチ天候には恵まれなかったですね🍃🌀
私は帰省もなく、家で大人しくしていました笑。

では本題に入りまして、今回は「含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)とは?」について書かせて頂きます。

【🦷含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)とは?🦷】

親知らず等の骨に埋まっている歯の成分が袋状になったものを含歯性嚢胞と呼びます。 多くは無症状で虫歯や歯周病の治療でレントゲンを撮影した際に偶然発見されることが多いのですが、放置すると徐々に大きくなり、顎の骨を溶かしてゆくので摘出が必要です。 治療法は原因となっている歯の抜歯と嚢胞の摘出または開窓です。

【🦷症状🦷】

嚢胞が小さいものでは無症状であるが、大きくなるにつれて顎骨の膨隆や周囲の歯の位置異常をきたします。
骨吸収の程度が進めば、羊皮紙様感*や波動を触れる。
嚢胞は通常単房性のことが多いが、ときとして多房性のこともあります。
埋伏歯と嚢胞との位置関係により、中心性型、側方性型、多房性型の3型に分類されます。

羊皮紙様感*:薄い骨壁が形成され内容物が液体や流動性があるときに生じる。 外から触ると、硬さはなくペコペコするような感触を受ける。

【🦷好発部位と年齢🦷】

好発部位は下顎智歯部(親知らず)と上顎前歯部で、その他下顎臼歯部、上顎智歯(親知らず)にも発生します。
好発年齢はいわゆる歯の交換期、7〜8歳から15歳ぐらいに発見されることが多いです。
一方、自覚症状に乏しく発見が遅れる場合、高齢者でもみられることがあります🧐

【🦷診断🦷】

X線所見は診断に重要で不可欠な検査です。
本嚢胞はX線的に境界明瞭な類円型の透過像を示し、その中に埋伏歯の歯冠を含む特徴を有します。
鑑別診断に困難な症例については、試験切除による組織診断が必要になります。

【🦷治療法🦷】

開窓療法*による嚢胞内永久歯の保存をはかる方法が数多く試みられます。
開窓の適応でない症例に対しては、抜歯を伴う嚢胞摘出術が施行されます。

開窓療法*とは?:囊胞壁の一部を切除して口腔と交通させ、囊胞内容液を流出させて囊胞腔の縮小と周囲骨組織の再生修復を図る方法のことをいいます

以上、いかがでしたでしょうか?🤔
今回は顎骨内に発生する嚢胞で「含歯性嚢胞」について説明させて頂きました。
比較的無症状の病変で、治療中に発見される場合が多い嚢胞です。
もし、治療中において含歯性嚢胞が発見された場合は、専門の口腔外科医とともに適切に処置させて頂きますのでご安心下さい😌

また、含歯性嚢胞に関して疑問や分からない点が御座いましたら、担当の歯科医師までお気軽にご相談下さいませ🙋

では、今回はこの辺で〜👋

まだまだ暑い日が続くと思いますが、
また、次回元気にお会いしましょう。

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