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口腔顔面領域の歯科医学〜術後性上顎嚢胞とは?〜


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

夏日が連日続いていましたが、最近は多少涼しくなり朝晩はかなり過ごしやすくなりましたね😀
やっと夏が終わって秋に向かっていくのかなと思いますが、まだまだ油断大敵ですね💦

では本題に入りまして、今回は「術後性上顎嚢胞(じゅつごせいじょうがくのうほう)とは?」について書かせて頂きます。

【術後性上顎嚢胞とは?】

約20年以上前までの副鼻腔炎手術では、歯茎を切開し頬の骨を割り上顎洞内の手術を行っていました。上顎洞粘膜を骨から剥がすように取り除きますが、粘膜が一部残っていると、後に上顎洞部分に嚢胞が発生することがあります。これを「術後性上顎嚢胞」と言います。無症状に経過しますが、嚢胞に粘液や膿がたまると歯痛、頬部痛、眼痛、眼や頬の腫れなどの症状が出現します😣

【診断】

鼻鏡、電子スコープによる鼻腔の診察を行います。
既往歴とCT検査で比較的容易に診断がつきます🙆

【治療方法】

・比較的軽度の場合は、抗生物質💊の投与や嚢胞にたまった液を取り除くことで症状は改善します。

・何度も症状を繰り返す場合には、手術が必要になります。近年では、鼻内視鏡手術により、鼻腔から嚢胞壁を開放する方法が主流です。嚢胞が鼻腔から遠い場合や、厚い骨壁に覆われている場合には歯茎の切開による手術が必要になります。

【手術方法】

《術後性上顎嚢胞開放術》

内視鏡下に手術を行います。下鼻道側壁や上顎洞膜様部に穴をあけ、嚢胞壁をできるだけ大きく開放します。嚢胞内に隔壁がある場合はそれも摘出し、嚢胞残存がないようにします。

鼻中隔弯曲症を合併している場合は、鼻中隔矯正術を同時に行うことがあります。手術時間は約1-2時間、日帰りで行います。

【術後経過】

手術当日から数日間、鼻の痛みや頭痛、鼻出血が起こることがあります🤕

止血材抜去直後の鼻通りは良好ですが、しばらくすると鼻粘膜の腫脹や痂皮の付着により鼻閉が起こってきます。術後3週目以後徐々に鼻通りが改善してきます。完治まで約4-6週間程度かかります。

以上、いかがでしたでしょうか?🤔

今回は顎骨内に発生する嚢胞で「術後性上顎嚢胞」について説明させて頂きました。
こちらも比較的無症状で経過することが多く、歯痛に伴う歯の根の治療で発見されるケースが多いです。
もし、治療中において術後性上顎嚢胞が発見された場合は、耳鼻咽喉科の医師と専門の歯科口腔外科医と連携しながら治療・手術させて頂きます😌

また、術後性上顎嚢胞に関して疑問や分からない点が御座いましたら、担当の歯科医師までお気軽にご相談下さいませ🙋

では、今回はこの辺で〜👋

多少涼しくなりましたが、まだまだ暑い日が続くと思いますので、皆さまご自愛下さい。

ではまた、次回元気にお会いしましょう🙇

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