CLINIC BLOG

お口の基礎知識~虫歯を放置すると?~


こんにちは😄
札幌 北24条かやの歯科クリニックのどいです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
一気に寒くなりましたね。
雪⛄も積もり、もう根雪になるのでしょうか?
私は相変わらず毎朝6時に起きて散歩に欠かさず行っております。
朝の静けさもまたいいものです。

さて今回は前回【虫歯のリスクファクター】の続きで【虫歯を放置すると?】について書かせて頂きます。

虫歯を放置するとどうなるのか?

🦷①進行して激しい痛みを感じる

虫歯が進行すると、激しい痛みを感じます。
虫歯にはいくつかの段階があります。
虫歯になったばかりや、虫歯の範囲が小さいときは痛みがなく、冷たいものがしみたり違和感を感じたりするだけです。
そのため、虫歯かな?と思っても放置する人が多いです。
しかし、象牙質まで虫歯が進行すると痛みを感じるようになります。
さらに、虫歯が神経まで達すると激しく痛むことがほとんどです。
また、大人の虫歯は子どもの虫歯と比べて痛みが出にくいとされています。
痛みを感じた段階では、すでに重症化している可能性が高いです。
虫歯は放置せずにできる限り早く歯科医院を受診しましょう。

🦷②口臭がきつくなる

歯垢や虫歯菌が虫歯に付着してたまると、細菌が繁殖してにおいがきつくなります。
さらに虫歯が進行して神経にまで到達すると、神経が腐敗したにおいが発生します。
そのほか、虫歯によって炎症が起こり、出血や膿ができるのも口臭がきつくなる原因の一つです。

🦷③治療が大変になる or できなくなる

虫歯を放置すると、やがて虫歯は神経にまで達します。
神経にまで達した虫歯は、基本的に「根管治療(こんかんちりょう)」と呼ばれる神経を取り除く治療が必要です。
神経を失った歯は栄養が行き届かなくなり、脆くなります。
歯の根っこが割れたり、「根管」の感染を引き起こしやすくなり、抜歯が必要になる可能性も高くなります。

それでも虫歯を放置し続けると…、

虫歯は進行し続けるため、やがて歯が溶けて歯としての機能は失われてしまいます。(残根状態)
歯が溶けてほとんどなくなっている場合、治療するにも抜歯が必要になる可能性が高いです。
抜歯をすれば入れ歯やブリッジ、インプラントで失った歯を補わなければなりません。
欠損した歯の治療は定期的なメンテナンスが必要になるほか、インプラントは保険適用外なので治療費用が高額になります。

🦷④全身に細菌がまわる

⚠️虫歯や歯周病を放置していると、その細菌たちが全身にまわり「菌血症」という病気になることがあります。

「菌血症とは?」
”菌血症とは、血流中に細菌が存在する状態のことである。特定の組織感染を契機として,泌尿生殖器または静脈内にカテーテルを留置しているとき,あるいは歯科,消化管,泌尿生殖器,創傷などに対する処置を施行した後に,自然に発生する可能性がある。菌血症は心内膜炎などの転移性感染症を引き起こすことがある(特に心臓弁膜異常の患者で)。一過性の菌血症は無症状のことが多いが、発熱の原因となりうる。その他の症状の出現は通常、敗血症や敗血症性ショックなどのより重篤な感染症を示唆する。”(引用元:MSDマニュアルプロフェッショナル版より)

虫歯を放置すると、お口以外にも影響を及ぼします。
疲れていたり睡眠不足だったりすると、全身の免疫力が下がり、この菌血症が動脈硬化を引き起こします。これが脳梗塞や心筋梗塞につながることもあります。脳梗塞や心筋梗塞は、ご存知の通り命に関わってくる病気です。

⚠️上の歯の虫歯を放置すると、虫歯の細菌が鼻の粘膜に感染して「副鼻腔炎」になるリスクがあります。

「副鼻腔炎とは?」
“副鼻腔炎はウイルス、細菌、もしくは真菌性感染症またはアレルギー反応による副鼻腔の炎症である。症状としては、鼻閉、膿性鼻汁、顔面痛または顔面の圧迫感などのほか、ときに倦怠感、頭痛、発熱もみられる。繰り返す副鼻腔炎には、副鼻腔の排膿を促進するために手術が必要となりうる。”(引用元:MSDマニュアルプロフェッショナル版より)

⚠️虫歯を放置した結果、虫歯菌が根管から骨髄に感染し、顎の骨を腐敗させる「骨髄炎」という病気を起こすことがあります。

「骨髄炎とは?」
”骨髄炎は、細菌、抗酸菌、または真菌に起因する骨の炎症および破壊である。よくみられる症状は、全身症状を伴う(急性骨髄炎)または全身症状を伴わない(慢性骨髄炎)、限局性の骨痛および圧痛である。診断は画像検査および培養による。治療は抗菌薬およびときに手術による。”
(引用元:MSDマニュアルプロフェッショナル版より)

あごの骨が骨髄炎を起こすと激しい痛みや発熱、しびれ、膿が出るなどします。骨髄炎になると治療は長期的になり、場合によっては入院が必要になることもあります。

🦷⑤虫歯は放置しても治る?

虫歯は放置しても治りません。
どんどん悪化し、症状が重くなるだけです。
また、自分では虫歯かどうか見極めが難しいこともあります。
歯科医院では小さい初期の虫歯、隠れた虫歯でも見つけてもらえるため、定期的に歯科健診を受けることをおすすめ致します。

いかがでしたでしょうか?

虫歯といえ、甘くみて放置しているとその影響は全身に及ぶということを分かって頂けたでしょうか?全身に虫歯菌がまわり重篤な病状になると死に繋がるケースもあります。虫歯と言えど最早病気のひとつと言えるでしょう。それだけに虫歯は早期発見と、見つかった場合は早期治療をしなければなりません。痛くなってからでは手遅れなケースもあります。より一層予防歯科の重要性を認識して頂けると幸いです。

ではでは今回はこのへんで~👋

皆さま体調には気を付けて、また元気にお会いしましょう🙇‍♂️

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