CLINIC BLOG

どうしたらいい??~子供の歯の怪我について~


皆さん、こんにちは🌞
ブログ管理人のいどです。
最近は今までの猛暑が打って変わって寒いくらいになりましたね😅

来週は少し気温も上がるみたいですが、そろそろ北海道の夏も終わりを告げそうです。
今年は全国各地で天候による災害が相次いで、世界的にも気候変動による異変が多くなりました💧
このコロナと相まって大変な世の中ですが、なんとか前を向いて過ごしていきたいですね❗❗

さて今回はお子さまの歯の怪我について書かせて頂こうと思います。
北海道では夏休みも終盤かとは思われますが、怪我についての対処は休みだけでなく日頃も役立つ知識だと思います👍

子供はとにかく元気。それが取り柄ですよね🧒🏻🎢しかしそれが故に事故や怪我が多いのも事実です。子供は大人より背丈が小さく、視野も狭いです。危険察知能力や予知予測能力が未発達なのもあり、予測出来ない事柄が起きやすい時期でもあります。その中でも歯にまつわるトラブルも多いので、ここでお話させて頂きます🙇

まずは…

①歯が折れた

歯の破折は折れた部位によって運命が分かれます。折れた部位が歯の中央の軟組織がある歯髄(しずい)(歯の神経)に及んでいるかどうかで処置が変わります。破折部位先端近くにに歯髄が露出していなければ、失われた部位を白い材料でそのまま修復することが可能です。さらに折れてしまった歯の片割れが利用出来れば、より審美的にかつ機能的な修復が可能です。

一方で、破折部位からピンク色に歯髄が透けて見えたり、すでに出血している(歯髄の破壊=露髄(ろずい))の場合には、歯髄の一部を除去し薬剤を貼付してから、同様に歯の形の修復をします。歯髄組織は永久歯の歯根(歯の根っこ)の形成に重要な役割を果たしています。受傷してから1日以内に適切な処置を行えば、歯根形成に悪影響を及ぼすリスクも低くなります。

瞬時に歯が折れるような事態はそれだけ大きな外力が加わった結果です。歯髄全体や歯周組織に何らかの影響を及ぼした可能性も否定出来ません。数カ月後に歯が変色したりすることもあるので、定期的に歯科医院での経過観察をおすすめします。

②ぶつけた歯がぐらぐらする

歯が動揺(ぐらぐら)しているものの元の位置にとどまっている場合を「亜脱臼(あだっきゅう)」、歯の位置まで動いた場合を「脱臼」と呼びます。脱臼は動いた方向により、「挺出(上方へ)」「埋入(下方へ)」「転位(水平へ)」に分けられます。

亜脱臼が軽度の場合は、硬いものなどを噛まないなど安静にしていれば、動揺は通常1週間以内で収まってきます。しかし、痛みによりうまく食事がとれない場合は、健全な両側の歯を使い、添え木のようなモノ(ワイヤーレジンスプリント)を接着させて、歯を2,3週間固定する方法があります。脱臼の場合は、噛み合わせを妨げない範囲の埋入は、特に処置をせず経過観察をすることもあります。

いずれの場合でも固定期間中は安静にすることと、口腔内を清潔に保つことが大切です。処置直後は含嗽剤(うがい薬)を使用し、腫れや痛みが治まってきたら、柔らかめの歯ブラシを用いるとよいでしょう。

③ぶつけた歯が抜けた

不幸にして歯が抜け落ちてしまっても、抜けた歯の保存状態や歯科医院にかかるまでの経過時間によっては、歯を元の位置に戻し、長期間機能を歯を保存することができます(再植)。歯を乾燥させないこと、再植固定まで2時間以内が一応の目安となります。

抜け落ちた歯の保存には湿潤状態がよいとされていますが、身近に使える溶液としては「牛乳」が最も適しています。(⚠️水洗い厳禁⚠️)また、学校の保健室には市販の歯の保存液が常備されているところもあります。一般的に歯髄を除去してから再植固定しますが、萌え始めてから2,3年の若い永久歯は歯根が未完成なので、歯髄の再生が期待出来る可能性も僅かながらあります。固定期間は比較的短く1週間~10日前後とされます。入れ歯を入れることなく自前の歯で過ごせるのは子供にとってもありがたい話で、再植の意義はあると思います。

如何でしたでしょうか❓
少し専門的な表現があったのはお許し下さい🙇‍♀️

まず、

①歯が欠けたらor折れたら→直ぐに歯科医院🏥へ。その際に片割れの歯があれは持参して下さい。受傷箇所はなるべく清潔にして下さい。

②歯がぐらぐらしたら→なるべく受傷箇所は安静にして直ぐに歯科医院🏥へ。

③歯が抜けてしまったら→受傷箇所を清潔に保ち、必要に応じて止血。抜けた歯は牛乳や専用の保存液に入れて直ぐに歯科医院🏥へ。(⚠️水洗い厳禁⚠️)

時間との勝負になります。

大事な永久歯を少しでも長持ちさせる為にもなるべく早い受診をお願い致します。

①~③いずれの場合でも言えますが、受傷箇所以外に怪我がある場合は別です。例えば歯以外に身体に強い外力が加わったと想定される場合「交通事故」「高所からの落下・転落」「怪我による意識消失」「歯は損傷しているけど子供の訴える痛みが歯以外」などの場合は迷わず救急車🚑の手配をお願いします。状況によっては折れたり、抜けたりした歯が唇を突き破ることもあります。その場合は外科的な処置も必要になります。

実際にその場になると慌ててしまうと思いますが、大人は落ち着いて速やかに行動を。

少し真面目で長いお話になってしまいましたが😅、大切なお子さまの歯を守る為にも、少しでもこのブログがお役にたてれば幸いです。

では今回はこのへんで~👋🏻
気温変化の激しい時期になりました。
皆さまもくれぐれもご自愛下さいませ。

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