CLINIC BLOG

口腔顔面領域の歯科医学〜歯根嚢胞とは?〜


こんにちは😀

北24条かやの歯科クリニックのどいです。

お盆休みに入った方も多いと思われます。
相変わらず暑い日々が続いていますね🥵
皆さま、体調はお変わりないでしょうか?
豪雨災害も相次ぎ、いつ自分もそういう経験をするのか分からないですよね💧
ハザードマップの確認や避難用具の準備など、日頃の防災意識が大事だと感じさせます。

では本題に入りまして、今回は「歯根嚢胞とは?」について書かせて頂きます。

【🦷歯根嚢胞とは?🦷】

歯根嚢胞(しこんのうほう,radicular cyst)は、むし歯(う蝕)が進行し、歯髄に感染が起こり、それが歯根の尖端に波及すると、慢性根尖性歯周炎に続発して発症する顎骨内の嚢胞。歯原性嚢胞(その原因が歯に由来)の一種であり、炎症性嚢胞の一種でもある。日常臨床でしばしば遭遇するもので、顎骨の中に生じる嚢胞の50%以上を占めます。

【🦷概要🦷】

臨床的な所見としては、各年齢層に生じ、根管処置(歯の根っこの治療)を終えた永久歯の失活歯(神経のない歯)などに生じます。ほとんどは無症状に経過し、顎骨を徐々に膨隆させ小指頭程度の大きさにまでになります。細菌感染による急性炎症(二次感染による根尖性歯周炎*)を起こさない限り著しい症状を示しません。そのため発見が遅れることがあります🧐

根尖性歯周炎*:大きなむし歯(う蝕)により歯の中の神経(歯髄)に感染が進み、さらに奥の根っこの先(根尖)の周囲にある歯周組織にまで生じた炎症のこと。

【🦷疫学🦷】

顎骨内の嚢胞としての発生頻度はいちばん高く、顎嚢胞全体の50〜60%を占めます😲下顎よりも上顎に多く、上顎側切歯、上顎中切歯の順に多く生じ、下顎では第一大臼歯、小臼歯の順に生じやすいです。好発は20〜30歳代で性差はないです。

【🦷症状🦷】

ほとんど無症状に経過します。大きく成長したものでは羊皮紙様感*や波動を認めるものもあります。二次感染が生じた場合には炎症所見を認めます。巨大な歯根嚢胞は、鼻腔底や上顎洞底を圧迫変位させることもあります。

羊皮紙様感*:薄い骨壁が形成され内容物が液体や流動性があるときに生じる。 外から触ると、硬さはなくペコペコするような感触を受ける。

【🦷治療🦷】

根管治療(歯の根っこの治療)で治癒することもあります。根管治療が奏効しない場合や根管治療ができない場合には、手術によって嚢胞の摘出を行います。原因歯の骨植が悪い場合には、嚢胞の摘出と同時に原因歯の抜歯を行います。原因歯の骨植が良い場合には、感染した歯根の尖端部の切除(歯根端切除術:しこんたんせつじょじゅつ)とともに嚢胞の摘出を行います。

以上、いかがでしたでしょうか?🤔

今回は顎骨内に発生する嚢胞で大部分を占める「歯根嚢胞」について説明させて頂きました🙆
もし、治療中において歯根嚢胞が発見された場合は、専門の口腔外科医とともに適切に処置させて頂きますのでご安心下さい😌
また、歯根嚢胞に関して疑問や分からない点などが御座いましたら、担当の歯科医師までお気軽にご相談下さいませ🙋

では、今回はこの辺で〜👋
まだまだ暑い日が続くと思いますが、

また、次回元気にお会いしましょう。

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