CLINIC BLOG

口腔顔面領域の歯科医学〜類皮嚢胞・類表皮嚢胞とは?〜


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
最近は過ごしやすい日々が続いていると思います。
季節の変わり目で少し天候も不安定ですが、確実に秋に向かっているなぁと実感します。
北海道の短い秋を満喫したいですね🍁🎃👻

では本題に入りまして、今回は「類皮嚢胞・類表皮嚢胞とは?」について書かせて頂きます。

【類皮嚢胞・類表皮嚢胞とは?】

比較的まれなもので、嚢胞壁が皮膚と同じような組織からなるものをいいます。
多くは口底の正中部に発生し、大きくなると顎の下が腫れます
嚢胞壁に、毛や皮脂腺(ひしせん)、汗腺(かんせん)などの皮膚付属器を含んでいるものを類皮嚢胞といい、単に表皮のみからできているものを類表皮嚢胞といいます。両者とも、胎生期に皮膚のもとが組織内に迷いこむことによって生じたものです。
嚢胞にはおから状の内容物を認めます。
大きくなると舌が後方に押され、発音や嚥下を障害することがあります。

【類皮嚢胞と類表皮嚢胞の違いは?】

嚢胞の中に皮膚の成分を含むものを類皮嚢胞といい、表皮のみからできているものを類表皮嚢胞という。

【症状】

・口底正中部が無痛性の腫脹

・大きさは鶏卵大で半球状で弾性軟で、波動は触れない

・増大すると二重舌*がみられる。舌の運動障害(咀嚼・発音・嚥下障害)をきたすことがある。

二重舌*:二重舌とは、舌下隙が腫脹し、口腔外から口底部を見たときに舌が2枚重なっているように見られる所見のことを指します。

・肉眼的には境界は明瞭で表面性状や色調は健常である。

・非圧縮性:圧迫するとしばらく圧痕が残り、独特の泥状感。

【性差・好発年齢・好発部位】

・20~30代に多くみられ、性差はないとされている。

・全身に生じる可能性はあるが、頭頸部にみられやすい。

・頭頸部では口底正中部(舌下部)が最も多く、次にオトガイ(アゴの先端)下部にみられる。

・類表皮嚢胞と類皮嚢胞の発生頻度の比率は7:3で類表皮嚢胞が多い。

【治療法】

嚢胞が急に痛みをともなって腫れてきた場合は、細菌が感染しているため、抗生物質、鎮痛剤の内服をします。最終的には嚢胞の摘出を行います。嚢胞の大きさや位置により、口底部(口内法)あるいは下顎の下方(口外法)を切開して摘出します。

以上、いかがでしたでしょうか?🧐
今回は口腔粘膜に発生する嚢胞で「類皮嚢胞と類表皮嚢胞」について説明させて頂きました。
比較的まれにできる嚢胞で、皮膚にできる粉瘤に近いものになります。
もし、口腔内に(特に舌の下部)に大きめの痛みのないできものが見つかった場合は担当の歯科医師へご相談下さいませ🙋
専門の口腔外科医とともに適切に処置させて頂きます🧑‍⚕️

では、今回はこの辺で〜👋

時節柄、寒暖差の激しい季節となりました。
皆さま、どうかご自愛くださいませ🙇

Reservation・Contact

ご予約・お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

TEL011-708-6480

【受付時間】
 月~水・金~日曜日 10:00~19:00

  • 木曜・祝日を除く、10:00から19:00まで。
  • 13:00から14:30までは、お昼休みとさせていただいております。
  • 最終診療受付時間は診療終了時間の30分前となっております。

インターネットでのご予約

初診の方は下記ボタンよりご予約を承っております。この機会にぜひご利用ください。

  • 初診の方のみ、上記ボタンより、WEB予約を承っております。初診の方以外は、お手数ですが、お電話にてご予約ください。
このページの上部へ