CLINIC BLOG

口腔顔面領域の歯科医学~口腔粘膜疾患その②~


こんにちは🌞
北24条かやの歯科クリニックのどいです。

1月もあっという間に終わり、もう2月かと思うと早いですね😅
いよいよ今日からさっぽろ雪まつりですね⛄
今年はコロナ5類移行初の開催となり賑わいそうですね。
私も数年ぶりに見にいこうかと思っております。

さて、今回も口腔粘膜疾患をご紹介させて頂きます。
口腔粘膜疾患は種類が多いので、今回は3回に分けてブログにさせて頂きます。
2回目の今回は再発性アフタ・扁平苔癬・口腔乾燥症をご紹介致します🙋

【再発性アフタ】

再発性アフタ性口内炎(アフタ性口内炎、アフタ性潰瘍)は、口腔粘膜に痛みを伴う小さな口内炎(潰瘍)が再発する病気です。円形または卵円形の有痛性潰瘍が口腔粘膜に再発します。病因は不明です。アフタは直径数ミリ大の円形の浅い潰瘍で、潰瘍の表面は灰白色~黄白色の偽膜で覆われ、潰瘍の周囲は赤くなっています。食物や歯ブラシなどがちょっと触れただけもズキッ😣とした強い痛みを覚えます。また刺激性の食物や熱いもの、塩辛いものがしみたりします。アフタは何もしなくても1〜2週間で治ります。アフタが再発を繰り返す場合を再発性アフタといいます。なお、慢性再発性アフタはベーチェット病*の一症状として生じることもあります。

ベーチェット病*:ベーチェット病は、口や陰部の潰瘍、皮膚の病変、眼の問題などを生じる慢性の血管の炎症(血管炎)です。関節、神経系、消化管も炎症を起こすことがあります。
ベーチェット病の主な症状は、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つです。個々の症状が消失と再発を繰り返すのが特徴の1つです。

《原因》

原因は不明です。機械的刺激、遺伝性、極端な疲労、ストレス、あるいは片寄った栄養摂取などいろいろな要素が絡み合って発症するといわれます。ベーチェット病では遺伝的素因が注目されています。

《治療》

副腎皮質ステロイド薬入り軟膏や口腔粘膜貼付錠、うがい薬を投与しますが、時に内服薬を用います。

治療を行えば1週間程度で治りますが、それ以上経過しても治らない場合は、腫瘍(癌)が潜んでいたり、治るけど何度も再発してしまう場合は、膠原病などの他の病気が関係している可能性があるため注意⚠️が必要です。

【扁平苔癬(へんぺいたいせん)】

皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。口腔では頬粘膜に多く認められますが、舌や口唇にも生じます。白い粘膜の角化(かっか)がレース状にみられ、周囲に発赤を伴うのが特徴です。しばしば、びらんや潰瘍を形成し、接触痛を認めたり、食物がしみたりします。まれにがん化😱することもあります。

《原因》

アレルギー、とくに歯科用金属によるものや遺伝的素因、自己免疫疾患、ストレスなどの精神的因子、さらに代謝障害などの関与が考えられていますが、正確な原因は不明です。

《治療》

局所的には、うがい薬や副腎皮質ステロイド薬を含む軟膏を使います。歯科用金属によるアレルギーが疑われる場合は、原因と思われる充填物(つめもの)や冠(かぶせもの)を除去する必要があります。これらを除去する前に、歯科用の金属アレルギー検査を行います。

【口腔乾燥症】

◎口の中が渇く

《症状》

口の中が渇く(こうかつといいます)のは、水分の摂取量が少なかったり、急激に多量の水分🚰が失われた時(たとえば激しい運動時)に生じます。

口腔乾燥症の症状には、次のようなものがあります。

  • 虫歯や歯周炎の発症
  • 粘膜障害
  • 義歯の不安定
  • 味覚異常
  • 嚥下障害

《原因》

慢性的に水分の摂取量の不足が続く場合は、全身的な疾患や何か重大な障害(たとえば腫瘍による嚥下困難)が考えられます。大量に水分を喪失する場合としては、高熱による多量の発汗や糖尿病による多尿など、原因となる重大な疾患があり、脱水の結果として口渇が生じます。

抗ヒスタミン薬や制酸薬、降圧薬や向精神薬の服用でも唾液分泌は少なくなります。

口腔がんや咽頭がんなどの放射線治療後では顕著な唾液分泌現象がおこることがあります。
鼻づまりによる口呼吸は口腔粘膜の乾燥を促し、義歯が唾液の分泌を抑制する場合もあります。

また、シェーグレン症候群*でも、唾液腺の分泌機能が著しく障害されるために口腔の乾燥(口腔乾燥症)がみられます。この病気では、同時に涙の分泌量も減少し、目👁️の乾燥もみられます

《治療》

シュガーレスガム、レモンなど唾液分泌を促進させるものを摂取する、人工唾液で唾液を補充するなどの対症療法が効果的です。近年、シェーグレン症候群による口腔乾燥に対しては唾液分泌を促進させる薬剤💊である塩酸セビメリンや塩酸ピロカルピンが開発され、高い効果を認めています。

また、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)や鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)など、全身性疾患の部分症状として、萎縮性の舌炎とともに口渇がみられる場合があります。このような場合は、原因疾患に対しての治療が必要になります。

シェーグレン症候群*:涙腺、唾液腺をはじめとする全身の外分泌腺に慢性的に炎症が起こり、外分泌腺が破壊されてドライアイやドライマウスなどの乾燥症状が出現する病気です。 本来、細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための免疫系が自分自身を誤って攻撃する、自己免疫という現象が重要な原因のひとつと考えられています。

主な初期症状は次のとおりです。
ドライアイ、ドライマウス、レイノー現象。

代表的な症状としては、次のようなものがあります。

  • 皮膚乾燥や皮疹、紫斑などの皮膚症状
  • 関節の痛み
  • 耳下腺や唾液腺の腫脹

以上、いかがでしたでしょうか?🤔

次回はウイルス性の口腔粘膜疾患を紹介させて頂きます。

ではでは今回はこの辺で~👋

時節柄、とても寒い真冬日が続いております。
皆様、どうかご自愛下さいませ🙇

では、また来週元気にお会いしましょう❗

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