こんにちは🌞
札幌　北24条かやの歯科クリニックのどいです。

最近はちょっとジメジメした日も、カラッと暑い日もすっかり夏らしくなってきましたね🥵💦
先日は佐呂間町で全国気温1位を記録したりして、北海道=涼しいというイメージも薄くなってきた気がします😅

では本題に入りまして、今回は「唾液腺とは？」について書かせて頂きます。

唾液腺とは唾液（つば）を作る組織のことです。 唾液腺には大唾液腺と小唾液腺があります。 大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つからなり、ここで作られた唾液は管を通じて口腔内に導かれます。 一方、小唾液腺は口腔粘膜やのどの粘膜の一部に存在し、直接口腔内に唾液を分泌しています。

【🤤耳下腺】

耳下腺（じかせん、parotid gland）とは、大唾液腺の一つで、最も大きな唾液腺です。 形はほぼ三角形をしており、下顎骨の後部に接し、外耳道の前下方に位置する。大きさは前後径3〜3.5cm、上下径4〜5cm、厚さ2〜2.5cmほど。 耳下腺管（長さ5〜6cmほど）が耳下腺の前面から咬筋の表面を横切り、上顎第2大臼歯の高さで口腔内へ開口する（耳下腺乳頭）。

ちょっと文面だけですと難しいですが💦、耳たぶ（耳介）の前方下部に位置します。そしてその唾液を口腔内に分泌する部位は上顎の第2大臼歯付近（手前から2番目の奥歯）になります。その部分は必然的に歯石が溜まりやすくなる傾向があります。耳下腺の分泌する唾液は純漿液性のサラサラとした唾液を分泌します。耳下腺の唾液は消化酵素を多く含み、食事からの栄養素の消化・吸収を促進する働きがあります。またおたふく風邪😷（流行性耳下腺炎）で腫れる臓器としても有名です。

【🤤顎下腺】

顎下腺（がくかせん、submandibular gland）とは、大唾液腺の一つであり、耳下腺に次ぐ大きな唾液腺である。 やや平らな楕円体を成し、長さ2.5〜3.5cm、厚さ約1.5cmです。浅頸筋膜に覆われており、下顎骨の内面、顎下三角に位置している。 顎下腺管は舌下腺の内面を通り、口腔底にある舌下小丘に開口する。

こちらも補足しますと、顎下腺はあごの側面の下にあり、唾液を分泌する開口部は舌下小丘と呼ばれる舌を上に上げると、左右に対になった高まりの部位に分泌されます。顎下腺は耳下腺と舌下腺の中間的な存在で、分泌する唾液は漿液性優位の混合腺で大部分が漿液性、少部分が粘液性（ネバネバした）の唾液を分泌します。粘液性唾液は糖タンパク質を多く分泌し、口腔や咽頭粘膜を菌やウイルス🦠から守る働きがあります。

【🤤舌下腺】

舌下腺（ぜっかせん、sublingual gland）とは、大唾液腺を構成する唾液腺の一つである。 口腔底の粘膜直下で下顎骨の内面に位置し、顎下腺とは顎舌骨筋で隔てられている。 長さは3~4cm、幅及び厚さは約1cmです。舌下腺の排泄管は一つの主管になるのではなく、複数に分岐する。

こちらも補足しますと、舌下腺の位置はまさに舌の真下（舌下ヒダ内）に位置し、その唾液の分泌開口部は大舌下腺管は顎下腺管と合し、または独立して舌下小丘に開きます。多数の小舌下腺管は舌下ヒダに沿って開きます。大と小の舌下腺管により腺体自身が大と小の舌下腺に分かれています。舌下腺は粘液性（混合性との見解もあり🧐）の唾液を分泌します。

【🤤小唾液腺】

小唾液腺には下記のものがあります。

・口唇腺：口唇粘膜中の混合腺。
・頬腺：頬粘膜中にある混合腺。口唇腺の後方への続きと言ってよい。
・臼歯腺：上顎第2大臼歯より後方で頬粘膜の耳下腺管開口部（耳下腺乳頭）の近くにある混合腺。
・口蓋腺：軟口蓋及び硬口蓋の粘膜中にある粘液腺。固有口腔にある。
・前舌腺：舌腺の一つ。ブランダン・ヌーン腺とも呼ばれ、舌尖の下部にある混合腺。その導管は舌の下面で舌小帯の両側に開く。ヒトと一部の霊長類に見られる。
・後舌腺：舌腺の一つ。舌根および舌の側縁の後部にある粘液腺。
・エブネル腺：舌腺の一つ。有郭乳頭で乳頭を取り巻く溝の底および葉状乳頭の乳頭間に開く漿液腺。味蕾に刺激を与えた物質を分解・洗浄して、次の刺激に備える役目がある。

【🤤唾液腺と病気】

唾液腺にも以下の様な様々な病気が発生します。

・感染（細菌やウイルス）　→　唾液腺炎（例：急性顎下腺炎、流行性耳下腺炎など）
・自己免疫性疾患　→　シェーグレン症候群やIgG関連唾液腺炎
・結石が出来る病気　→　唾石症（例：耳下腺唾石、顎下腺唾石、など）
・腫瘍　→　唾液腺腫瘍（例：顎下腺・多形腺腫、耳下腺扁平上皮癌、唾液腺・悪性リンパ腫、など）

以上、いかがでしたでしょうか？

今回は”唾液”を作り分泌する臓器=唾液腺についてご説明致しました🙆
普段は意識しないと思いますが、口腔領域では重要な役割を果たしている臓器です。
もちろん立派な臓器ですので病気も発生します😥
もし唾液腺に疑わしい症状等が御座いましたら、担当の歯科医師へご相談下さいませ。

ではでは今回はこのへんで〜👋

また次回、元気にお会いしましょう🙇‍♂️